どうも。
久々登場のひらくです。
前回のブログでいたるが僕について書いてましたのでそれに対するアンサー的なやつを書いてみます。
いたるが書いてた内容通り、僕はいたるになりたいと思うことが多々あります。
いたるのギャグには本当にいつも笑わせてもらってました。
が、ある時を境にあまり笑えなくなってきて、最近はほとんど笑えません。
もはや、あれは瞬間芸術です。
ヤツの作る「間」と、正に行間を読ませて笑わせるその奥ゆかしい日本語使いにはいつも驚かされるばかりで
笑うよりも先に感動が来てしまう。
まるで少し離れたところで観る花火のように、先に綺麗な感動が僕の脳を心地よく刺激し、あとから爆笑の渦が心を掻き乱す。
一発で二度美味しい、それが彼のギャグです。
いたるはひらくさんは日本語での伝達能力が高いと書いていました。
確かに、Nabowaのメンバーに限って言えば真面目な文章を書くのは僕が一番得意な気がします。
僕は根っからの分析屋です。幼少時の口癖は
「えーっとねえ、それはねえ、どうしてかっていうと…えー…忘れた!」
だったそうで、とにかくなんでも説明したがってたそうな。
しかし、ボキャブラリーの乏しさから口で上手く説明出来ずにどう表現すればいいのかわからなくなってきて、
結局何が言いたいのか忘れてしまうのです。
幼心に、そのことには歯がゆい思いをしていました。だから、物事をなんとかうまいこと言う比喩であったり熟語であったりを
考える癖がついていったんだと思います。
ついでにうちの父は大学で法律を教える先生なので、カタい日本語を使わせたら日本でもトップクラス。
人生で最も付き合いの長く、そして僕に日本語を教えた男がそんな風なので、勝手に日本語はカタくなっていったんでしょう。
関西生まれの関西育ち、大阪人と京都人のハーフなのに話し方がけっこう関東寄りなのもそのせいだと思います。
いたるのギャグは僕の理解を完全に超えています。
どうやったらその回答にいきつくのか、全く解りません。
生憎、僕の笑いのセンスはだいぶまわりとずれているのでいつもおもしろくないといわれてしまいます。
一方、いたるは多くを語らず、たったの平均約10文字程度でみんなを笑わせる。
いいなー。いたるさんいいなー。
「いたるになりたい」
いつしか僕はそう思うようになり、彼は僕の研究対象になりました。
もちろん無理は承知です。でも、僕もあんな風にみんなを笑わせたい。ただそれだけなんです。
僕なりの研究の結果、いたるのギャグ、その大部分は大きく分けて二つの種類に分けられるでしょう。
一つは文法や言葉の意味、そして言葉の音、その全てをコラージュして成り立っているもの。
「ヒタル、なりたい」(前回のブログより抜粋)
これなんか、その代表例ですね。
まず、「ヒタル」という言葉はそもそも存在しません。
が、それ以前の文章を読めばその奥にある意味が見えるだけでなく、その先の何かを感じさせてくれます。
日本語の新たな可能性を感じる作品です。
そしてもう一つは単なる単語を突拍子もないところに持って来るものです。
「パンテーン!」(いたる、合宿中の言葉より)
パンテーン…だれがこれを大声で言うでしょうか。
しかも彼はこれを連呼したのです。これが笑わずにいられますか。
このタイプのいたるのギャグの表現方法として、よく使う手法が「クレッシェンド連呼」です。
通常のボリュームで言った直後、それも絶妙な間合いでもう一度はきはきと大きな声で連呼する。
卑怯なほど、本能に訴えかけるギャグです。
あと、このタイプのギャグに用いられる代表的な手法は「やたらいい発音術」や、「英語風日本語アレンジ」など、
多岐にわたります。
僕も「クレッシェンド連呼」を実践してみたところ、とりあえずNabowa1のゲラの奏くんはかなりの高確率で笑わせられるように
なりました。ただ、マネージャーの番下さんには「不愉快だ」と、一蹴されてしまいました。
使う時にはT.P.Oをわきまえることが必要のようです。
ぼくのような理屈で物事を考える人間には彼のセンスは本当に羨ましい。
いたると話していると人間とは、理屈だけでは解らないものなのだな、といつも反省させられます。
彼のようになるのははっきり言って無理でしょう。
まあ、「きみはぼくじゃなくてきみ、ぼくはきみじゃなくてぼく」と、フォーキーの歌詞にあるように
そういったお互いの良いところをバンドに活かせればそれでいいかと思います。
というわけで、14日、ニューアルバム「DUO」出ました!!
もうきいていただけましたでしょうか?
今日は京都ではタワーレコードでインストアライブです。
17時から、無料で行いますので、皆様是非今日は京都タワーレコードまで!!
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