ずっと気になっていることがあります。
いわゆる「コンビニ敬語」とか「ファミレス敬語」とよばれる
若者に使い手の多いちょっと変な敬語。
以下のものがあげられます。
1、やたら「ほう」が多い
例「資料のほうができあがりました、確認のほうよろしくお願いします。」
2、いきなり過去形
例「こちらでよろしかったでしょうか?」
3、とにかく預かる
例「1000円ちょうどお預かりします。」
4、予言したがる
例「オムライスになります。」
多分、この4つが主なものじゃないでしょうか。
1について
「ほう」をつけることで文字数が増えるから、なんとなく丁寧に聞こえる
のでなんとなく連打する人が多いように思います。
多かった人で約10秒間に6回言った人がいます。
こんな風に…
「私のほうから上司のほうへ確認のほうをして、お電話のほうさせていただきますので
お返事のほうお待ちいただいてよろしかったですか?ご迷惑のほうおかけして申し訳ありません。」
不良品の軽いクレームを言った時だったんですが、相手はどうやら申し訳なさのあまりとにかく丁寧に言おうとしたんでしょう。動揺している様子がすごく伝わってきました。
2のパターンも混じってます。
2について。
こういう場合なら多分正しいと思うんです。
「あの、こちらの判断で○○しちゃったんですけど、よろしかったですか?」
少なくとも僕には違和感が無い。「よろしかった」かどうか僕に判断できるので。
どうやら2の場合、僕に「よろしかった」かどうか解らないことについて「よろしかった」かどうかきかれてしまうことに違和感があるようにおもいます。
「ホットコーヒーでよろしかったですか?」
という質問に対して、ホットコーヒーで今はいいと思っているし、だから注文した。
確かにそう伝えた。
でも、それを注文したことでその後の僕に何がおこるか解らないので
「よろしかった」かどうかは僕には解らない。
「よろしかったですか?」
ときかれた時、めんどくさい客に思われたくないので普通に
「はい」
と答えますが、内心こう思ってる。
「うーん、正直、よくわからないんです。あなたにはそれが解るんですか?」
なので、こんな風に「よろしかったですか?」を使う人のことを最近こう呼んでます。
「未来からの使者」と。
3について。
これは正直難しい。
確かに、預かっていただいてるのも事実なので。
だけども、本当にあなたにそう言われる筋合いがあるのか、僕には解らない。
だから違和感がある。
1000円、ちょうど千円札があったので財布から出して代金を支払った。
おつりも出ないしこちらとしては何かを返せと言うつもりはない。なのに
「ちょうどお預かりします。」
預かるってことは返してくれるということ。と僕は思っている。
何か返してくれるのか。
っていうか現にあなた今「ちょうど」って言っとるやないか。
あなたは預かったつもりかもしれないけど僕は確かに1000円の価値がある
商品を1000円と引き換えに頂いた。
お金、もらってほしい。
1000円、頂いてほしい。
ただ、先に書いた通り確かに「預けている」ということに最近気がついた。
お金は天下のまわりものと言うけれども、その通りだなと思うことが年を経るごとに
増えてきた。
お金は、正しく使うと仲間を引き連れてまたかえってきてくれると
お金持ちの方に聞いた事があるなあ。
確かに支払いをするということは自分の手元からそのお金が一時的に無くなるんだけど
本当に「無」になる訳ではないと思うんです。
自分の手元を離れたお金が誰かに渡ってそれがまた誰かに渡り、
その先々でいろんな形の価値や富を生む。
お金はぐるぐる回ってるし、回らないとマズい。
そう思えば「ちょうどお預かりします」もあながち間違いでは無いかもしれない。
「ちょうどお預かりします」
と言われた時、めんどくさい客に思われたくないので普通に
「はい」
と答えますが、内心こう思ってる。
「あ、お願いします。また返してもらうのを楽しみにしています。」
なので、最近は「ちょうどお預かりします」と言う人の事を最近こう呼んでます。
「お金の妖精」と。
4について
なりますって、どういう事だろう。
だって、今、目の前に運ばれてきたのは確かにオムライスやないか。
どんだけレベル高いんだ、店。
これではまだオムライスと呼べないということか。
じゃあ今はいったい何なんだ。
単なるたまごとチャップとごはんですとでも言いたいのか。
レベルが高いのは結構なことだけれども、こっちは客なんだから
ちゃんとオムライスにしてから持ってきてもらいたいもんだ。
と、思ってたんですが最近ちょっと変わってきた。
料理とゴミの違いについて考えてみたんです。
発酵と腐敗の違いのように料理は人の口に入るけど、ゴミは入らない。
料理として作ったものも、人の口に入らなければゴミになってしまう。
ということは料理というのは人の口に入って初めて完成するんじゃないか。
そう思うようになりました。
つまり、多くの店員が言いたいのはこういうことなんじゃないか。
「私どもが精一杯作らせて頂いたこちらの物はお客様に召し上がって頂いて
ようやく料理として完成いたします。お客様に召し上がっていただいたその瞬間、
ようやくオムライスになります!どうぞ!」
うん、これなら筋が通ってますね。
でも、そういうつもりで言っていると思えない内容の料理が出てきたときに
よくこの言い回しを聞くので、やっぱり納得いかないことが多い。
「〜になります。」
と言われた時、めんどくさい客に思われたくないので普通に
「はい」
と答えますが、内心こう思ってる。
「楽しみにしています。ちなみに今は何なんですか?」
と、ここ10年ほど気になってることを色々書きましたが、
ここ最近ちょっとずつ状況が変わってきました。
というのは、こういうコンビニ敬語が世の中に定着しはじめているということです。
おそらく、コンビニ敬語を気付かず話していた世代が30代を迎え、
その人に教育される、それよりも下の世代がそういった言葉遣いを正しいと
思っているんでしょう。
言葉の歴史ってこういう風に変わっていくのかもしれないです。
まさに、歴史の狭間を生きている気がします。
この時代に生きて、僕たちは音楽でどんなことをやるのか。
言葉遣いと同じように音楽の手法もスタンダードがどんどん変わって行く中で
自分を見失わず、でも柔軟に良い音楽をつくっていきたいと思います。
ただ、こないだ合わせ技でこんなことを言われて
どうしたらいいのか解らず固まってしまいました。
「ちょうどのお預かりのほうでよろしかったですか?」
さて、二月。二月はNabowaのライブがありません!
こんなこといつ以来だろう…
というのも、優くんとイタルが次松くんのツアーについて行くからなのです!
Nabowaのグルーヴにのって次松くんが各地で歌います!
その間、僕は奏くんと二人でライブしたり、勝井さんとライブしたり
ソロでライブしたり最近近所に住んでるDachamboのエイジさんとライブしたりで
結局いろんなところを飛び回ります。
最近Nabowaのホームページにそういった、NabowaメンバーのNabowa以外の活動を
まとめたページができました↓
http://www.nabowa.com/solo-schedule/
こちらでチェックできますので、是非メンバーの違う一面を覗きにきてくださいませ!
とりあえず、まず今日!
僕と奏くん
2013.2.1(fri) @ Cafe Slow Osaka (大阪)
『RAW LIFE MUSIC vol.2
~山本啓 景山奏 (from Nabowa) special live~』
~山本啓 景山奏 (from Nabowa) special live~』
open 18:30 / start 19:00
adv 2500yen / door 3000yen
※別途ドリンク代が必要となります。
※別途ドリンク代が必要となります。
Live:
山本 啓
景山 奏
(from Nabowa)
山本 啓
景山 奏
(from Nabowa)
そして次松くんのツアー!優くんとイタル
2013.2.1(fri) @ cafe FISH (神戸)
Ballade for Night Zoo Release Live
open 19:00 / live start 20:00
adv 2500yen / door 3000yen
※別途ドリンク代が必要となります。
※別途ドリンク代が必要となります。
【前売チケット予約】
info@budmusic.org
お名前、チケット枚数をメールしてください。
お電話(JAPONICA/075-211-8580)でも承っております。
info@budmusic.org
お名前、チケット枚数をメールしてください。
お電話(JAPONICA/075-211-8580)でも承っております。
Live:
次松大助
次松大助
with special guest
Bass 堀川達 (Nabowa)
Drums 川上優 (Nabowa)
Keyboard 藤井学(ex.The Miceteeth)
Bass 堀川達 (Nabowa)
Drums 川上優 (Nabowa)
Keyboard 藤井学(ex.The Miceteeth)
会場で会いましょう!
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