2011年11月25日金曜日

ぼくの休日 written by hiraku

どうも、バイオリン担当、ひらくです。

昨日、一昨日とマウンテンモカキリマンジャロとツーマンな2デイズを過ごし、やはりバンドってええなあと思いました。


Nabowaもモカキリもみんな同世代だったので音楽はじめたきっかけだったりコピーしたバンドが同じだったり。

やっぱ、ぼくら世代はビジュアル系ですよね〜


いやほんまSilent Jealousyまたコピりたい。


今週はライブウィークで、日曜から岡山、奈良、大阪、静岡とまわりまして今日は静岡から長野への移動日です。

いま明日のライブ会場にいるんですが、みんなWINNING Elevenに夢中です。


岡山でライブしてた日、お客さんとブログの話になりまして

「最近更新されてないですね」

とアイタタターな一言をいただきました。


でもね、僕、書いてたんすよ。先日の休日の話。

書いてたけど納得いく文章を追求しすぎて、こだわりすぎてなかなか、なかなかアップできなかったんです。


これがねー、僕のなんとも悪い癖でして、一度書きはじめると止まらないんです。

もっと美しい日本語を、もっと上手い表現を…

と、添削していくうちにどんどんこだわるようになり、ただラーメンが美味かっただけの話がいつの間にかドラマチックかつアドベンチャーな大作になってしまうわけです。

そのうち全米が涙しそう。

というわけで、その書きかけてたブログです↓
そのお客さんとの約束なので、ちょっとまだまだ納得いってない文章ですが、アップします!

では、どうぞ〜


「僕の休日」(これ15日に書いてました)

今月に入り、博多、別府、鹿児島、湯布院、広島、名古屋と立て続けにライブをさせていただき、
各所で素晴らしいオーガナイザーさん、スタッフの皆様、そしてお客様と出会い、いろんなパワーを一気に吸収させて頂きました。

皆様、本当にありがとうございました。
次行くときは、また一回り大きくなって帰ってきます。


さて、

11月もちょうど折り返し地点、きっとこの頃に疲れが出るに違いないと思った僕は11月14日を完全OFFにすると決めていたのです。


また週末からはじまるライブの日々に、この半月に吸収させていただいたパワーを上手く活かせるよう、
この休みを有意義に使おう。
ツアーでたまった洗濯物を一気に片付けよう
あまり遊んでやれなかった猫たちと遊んでやろう
久しぶりに映画でも見に行こう

と、考えていました。

その前日13日は昼に滋賀県の某高校の文化祭に恩師のバンドで出演。
夜には大前さん(Piano from A Hundred Birds)、カツキさん(E.Bass from A Hundred Birds)とともに祇園のPiano Bar サエラでライブをさせて頂き、そのあとは呑んでいました。

明日起きたらまず洗濯機をまわして、
その間にねこたちを順番にぐにぐにして、
ピーって鳴ったら洗濯物を干し、
白シャツをクリーニングに出しにいって、
…と翌日の計画を目を閉じてイメージ。
そう、まずは何事もイメージが大事です。

イメージできないことは実現が難しい。
僕はそう思うのです。


疲れていたのでしょう、目を閉じて間もなく、睡魔に導かれるまま眠りの世界へテイクオフしました。


※ここからは短編小説風にお送りします。


11月14日。

目をあけると時計は5時をさしていた。
布団に入ったのが5時半くらいだったから、僕はマイナス30分程寝ていたらしい。
そう、ついに僕の睡眠は時空を超えた。

どうやらまた一歩、神に近付いたようだ。
「聖おにいさん」と「ブッダ」を交互に読んだ甲斐があった。

さあ、


有意義な休日の始まりだ。

とりあえずお腹がすいた。
なんだか12時間くらい何も食べてないような空腹感だ。
僕は何か食べに行くことにした。
何を食べようか考えていると

「まりお流」

いつか聞いたこの名前が妙に気になりだした。

なんだかそこに行かなければならない、そんな使命感すらあった。

気付くと僕はi padのアプリ、「ラーメンマップ」を頼りにバイクに跨がって奈良へ向かっていた。


「なぜこんな寒い中バイクで奈良へ向かうのか?」

「美味しいラーメンなら京都でいくらでも食べられるんじゃないか?」


そんなことが頭をよぎる。


そして途中にはラーメン屋がたくさんあり、
宇治の辺りで来々亭の黄色い看板に吸い込まれそうになったり、
ガストの意味不明な程安い期間限定メニューが目に飛び込んできたり
大好物のBOOK OFF、HARD OFFがおいでおいでと手招きしてきたり

24号線は容赦無く僕を誘惑してくる。


いつもの僕なら寄り道しただろう。
来々亭で葱多めの麺堅めを注文し、
HARDOFFでジャンク品を物色したあと
BOOKOFFで一度読んでみたかったONE-PIECEを1巻から読みはじめていただろう。


しかし、今日の僕は一味鉄の意志でそれらの煩悩に堪え、ひたすら「まりお流」へ向かった。

(あ、でも運命を感じたので大好きな中古屋、「開放倉庫」には行きました。とても良い買い物ができたのでこれについては大丈夫です◎)

どれほどの時が経ったのだろう。
時計を見ると出発してから約1時間が経過していた。
やはり寒い。

もうだめだ、と、餃子の王将に魂を売りかけたその時、それは見えた。

「まりお流」

やっと、やっと着いた。


が、喜ぶのはまだ早かったようだ。

どうも様子がおかしい。
なんだか店の前に人だかりができている。

な、並んでやがる…!

だが僕はここまで来て引き下がるわけにはいかない。
俺はここへ来るのにいろんなものを犠牲にしたんだ。
猫とも遊べず、洗濯機もまわせず、映画も観てない。


全てはここでラーメンを食べるためだ。

アンタら並んでまでラーメン食べに来てんじゃないよまったく…と、文句を言いたくなるのをぐっと堪えて名簿に名前を書いた。

ようやく、ようやく、名前を呼ばれて中へ入る時、僕はとにかく疲れていた。


でも、いいんだ。なにせ僕はもう店内へ入ったんだ。
あとはラーメン注文して食べるだけ。

が、しかしここでまた思いもよらぬ試練が待っていた。


メニューの種類がとにかく多い。
ラーメンの種類だけでも何種類もあり、カレーや丼、さらに餃子からカルパッチョまで揃う充実っぷり。


これが、まりお流か…

初めての店なので何をどう注文していいのかうろたえていると隣のいかにも常連風の男に

「迷ってないでさっさと注文しやがれこのよそ者のトーシローが」

という目でこちらを見てくる。


だが、こちらもラーメンの聖地、一乗寺の某ラーメン屋にサインを飾られる程の男。(一乗寺の珍遊というラーメン屋にはNabowaのサインが飾ってあります。本当です。)
その程度で動じる小物では無い。

僕は堂々と店員を呼んだ。

解らないことは店員にきく、客として当然の権利である。

その店員はそれまでの怒られっぷり、そしてその挙動不振さから見て新人であることは明らかだ(と思う)。

メニューについて、いくつか質問をした。


が、その店員は自信がまだあまり無いようで、少し不安そうに答えていた(ように見えた)
が、なんだかその一生懸命な姿勢に好感が持てる、非常に感じのいい青年だ。

そうしているうちに一つのメニューに目がとまった。


「まりお流」


これは…


かなり豊富な数のメニューがそろうこのお店で唯一、店名が名前のラーメンだ。
店の看板商品なのだろうか。

そういえばこの「まりお流」という店名からして、この店は他のラーメン屋とは一味違う。

水はセルフサービスという店はけっこうあるが、ここではおしぼりもセルフサービス。
完璧な茹で具合に仕上げるからという理由で、客の好みで固めに茹でるとかは一切してくれない。

他にも普通のラーメン屋とは一味もふた味も違うところが各所に見受けられ、「まりお」が誰なのか、どういう意味なのかは解らないが、「まりお流」というその店名通りそのまりおさんの独自の流派をいく個性的な店というふうに僕には見える。

その店名を冠したラーメン。
他のラーメンとは全く違った唯一無二のラーメンに違いない。

彼にきいてみた。

「この「まりお流」ってどんな感じのラーメンなんですか?」

すると彼の顔付きが少し変わった。

この質問に関しては自信を持って答えられますよ、という今までとは打って変わって頼もしく自信に満ちた笑顔だ。さすがまりお流、新人バイト(とおぼしき青年)にもそのスピリットはしっかりと受け継がれているようだ。


彼は、こう答えてくれた。

「天一みたいな感じッス」


こ、これが「まりお流」か…

一筋縄にはいかない店だぜ

※ちなみに「まりお流」ラーメンはすんごいおいしかったっす。
本当にめちゃくちゃ美味しくて、雪が降るまでにまたバイクで行きたいなとおもいます。
から揚げも餃子も絶品でした。
天下一品とはちょっと違ったなー

とにかく、美味しかったです。


あまりにも美味しかったので、奈良のPolkadotのライブ後、ちょっと遠回りして帰って立ち寄り、次松くんも一緒に食べました。


ごちそうさまでした。


さて、ツアーも残り少なくなってきました!

明日は長野、松本GNUにて!
17時半オープン、18時スタートです。

お近くの方、是非!

詳細はwww.nabowa.comでチェック!

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